WEB拍手ログ第四弾、お兄ちゃんと一緒編です。
全9編。


[17―お兄ちゃんと一緒編@リムスレーア―]


シャス「えーっと、新しく始まった番組『お兄ちゃんと一緒』司会の女王騎士長シャスです。」
リムスレーア「記念すべき第1回のゲストはファレナ新女王のリムスレーアなのじゃ!」
シャス「というわけでよろしくね、リム」
リムスレーア「兄上と一緒にテレビに出演できるなんて最高の気分なのじゃ」
シャス「僕も嬉しいよ」
リムスレーア「兄上〜vv」
ミアキス「邪魔して悪いんですけど、番組始まっちゃってるんですよぉ〜?」
リムスレーア「な、何故おぬしがここにおるのじゃ!?今夜のゲストはわらわのはず…」
ミアキス「だって二人だけだと話が進まないんですものぉ」
シャス「予定外のゲストが遊びに来てくれたようですね、紹介しましょう!女王専属女王騎士のミアキスです!」
ミアキス「どうも〜姫様のこといっちば〜ん愛してるミアキスですv」
リムスレーア「やめんか!!全国ネットで何を恥ずかしいことを言っておるのじゃ!!」
ミアキス「ホントのことですしぃ〜私は恥ずかしくありませんからv」
シャス「じゃ、そろそろ始めていいかな」
リムスレーア「そうじゃな、いちいち相手をしておったらきりがないわ!」
ミアキス「ああん、置いてかないでくださいよぉ」

シャス「この番組は、僕がゲストのみなさんの悩みを聞いて、問題を一緒に解決していく番組です」
リムスレーア「問題解決のために女王騎士長である兄上の協力が得られるとは、素晴らしい番組じゃな!」
ミアキス「くぅ〜これでまた女の子の心を掴むって訳ですね〜?天然タラシにもほどがありますよぉ」
リムスレーア「おぬしはまた!兄上の善意をどうしてそうゆがめるのじゃ!?」
シャス「言っておくけど、この番組企画したのは僕じゃないからね、ミアキス?」
ミアキス「そんなこと知ってますけどぉ…姫様のハートは渡しませんからね〜?」
リムスレーア「わらわの心はおぬしのものではないわ!」
シャス「それじゃあリム、何か困っていることがあったら言ってくれるかな?」
リムスレーア「とりあえずミアキスをなんとかしてほしいのじゃ…」
シャス「…第1回目から難問だね」




[18―お兄ちゃんと一緒編@ラズ―]


シャス「こんばんは、『お兄ちゃんと一緒』第2回目のゲストは王兄のラズです!」
ラズ「なんだよ、この番組は…っていうか何で僕が出なくちゃいけないんだっつーの」
シャス「ほら、もうカメラ回ってるんだよ、笑って笑って」
ラズ「だ〜か〜ら〜、何なんだよこの番組は!ちゃんと説明しろよ」
シャス「第1回目の放送見なかったの?」
ラズ「仕方ないだろ、昨日ファレナに帰ってきたんだから」
シャス「そっか、ローレライを捜す旅の途中でテレビなんて見ないのか」
ラズ「当たり前だろ、遺跡巡ってんだから街になんてほとんど泊まらねーよ」
シャス「じゃあ普段は野宿かい?」
ラズ「まぁそんな感じかな」
シャス「ラズも苦労してるんだねぇ…じゃあ、何か解決して欲しいことある?」
ラズ「なんだ、これってそういう番組なの?全国ネット?」
シャス「とりあえずファレナと群島諸国、アーメスとその周辺地域で放映されてるよ」
ラズ「そういうことは早く言えよ…それじゃあ」
シャス「待った、ローレライへの愛の告白は違う番組でやってください」
ラズ「…なんだよ、丁度いいタイミングで水をさしやがって」
シャス「近隣諸国の皆さんも見てるので、王家の一員としてその辺考慮してくださいってことで」
ラズ「しょうがねーなぁ…それじゃ、ローレライ捜すのに国庫から資金出してくれとか言うのもダメな訳?」
シャス「…もうちょっとささやかな悩み事とかないの?」
ラズ「使えねー番組だなぁ…」
シャス「一応一般のお悩み解決番組なんで、私事のために国を動かすわけにはいかないんだよね」
ラズ「ささやかな悩みって言われてもなぁ…今の僕はローレライに会いたいってのが一番の望みだから」
シャス「それじゃ、テレビの前の皆さんにローレライの情報を送っていただこうか」
ラズ「あ、それいいなって言うかそれは私事じゃないのか?」
シャス「国は動かせないけど、視聴者の方々の善意の協力を仰ぐのはいいんだよ」
ラズ「それじゃあテレビの前の皆、ローレライを見かけたーとか言う情報があったらここに連絡くれ!」
シャス「いや、テロップ出ないから」
ラズ「じゃあファレナ女王国女王騎士長まで連絡よろしく頼む!有力情報には金一封…」
シャス「だから勝手に決めないで!っていうか金一封は出ませんから!ごめんなさい!」
ラズ「それじゃあ女王騎士長を一日貸し出します」
シャス「わー!!だめ、全国ネットで何言ってるの!」
ラズ「だって賞品付けないと情報集まらないだろ」
シャス「だからって勝手に何でも言っていいってことはないんだよ…」
リオン「騎士長閣下!先程のラズ王子の発言ですが…」
シャス「何、番組中だよリオン?」
リオン「今急遽CMに切り替えてます…実はあの発言に対して既に問い合わせが殺到しておりまして…」
シャス「え」
リオン「このままでは回線がパンクしてしまいます」
シャス「それじゃ、CM明けに発言の撤回を…」
リオン「いえ、仮にも王兄殿下の発言、しかも言い切った発言を冗談でしたで済ますと言うのは」
シャス「…確かにね…回線パンクじゃ済まないかもしれないね…」
ラズ「仕方ねーな、頑張って出張してこいよ!」
シャス「…誰のせいでこんなことになったと思ってるの?」
ラズ「早とちりした視聴者だろ?でもこれで有力情報が集まればいいんだけどなーガセも多いだろうなー」
シャス「…リオン、有力情報を送ってくださった中から抽選で一名のところへってのでいいと思う?」
リオン「はい、十分だと思います…心中お察しします」
シャス「いいよ、仕事が少し増えただけさ…」




[19―お兄ちゃんと一緒編@リオン―]


シャス「こんばんは、毎度たくさんのお便りありがとうございます!」
リオン「あ、ありがとうございますっ!」
シャス「第3回目のゲストは最年少女王騎士のリオンです!」
リオン「よ、よろしくお願いしますっ」
シャス「リオン、緊張しないでリラックスして、ね?」
リオン「は、はい閣下!」
シャス「それではまず番組を始める前にお知らせをしておきますね」
リオン「ラズ王兄殿下の発言に関してですね」
シャス「送っていただいた情報は現在検証中でして、ローレライに関して有力な情報の選別に多少時間がかかっています」
リオン「えっと、有力であると認められた情報の中から抽選で一名のところへ騎士長閣下自らプレゼントを持って伺いますので、楽しみにお待ちくださいね」
シャス「なお、情報の検証及び抽選は女王騎士によって厳正に執り行われておりますのでご安心ください」
リオン「情報の締め切りは今から半年後までですので、ご注意ください」
シャス「それじゃ番組に入りましょう!というわけでリオン、君の悩みを聞かせてもらえるかな?」
リオン「わ、私の悩みなんて閣下に聞いていただくほどのものでは…!」
シャス「そんな謙遜しないで?それに、悩みを言ってくれないとこの番組始まらないから」
リオン「そ、そうですね…私の悩み…それはやっぱりラズ王子…いえ王兄殿下のことなんですが」
シャス「ラズにも専属女王騎士を付けようって話かい?」
リオン「はい、そうなんです」
シャス「と言っても今はあんまり女王騎士がいないからねぇ…それにラズは一人でも十分強いから」
リオン「ですが王兄殿下を一人で旅に出しているなんてファレナの威信に関わります!」
シャス「リオン、一応全国ネットだからね、これ」
リオン「はっ!も、申し訳ございません、閣下!」
シャス「いや、まぁ既に知れ渡ってることだからいいけど…でも確かにラズにも専属の女王騎士がいると助かるねぇ」
リオン「ですから、是非この番組でラズ王子の護衛が務まるような猛者を募集して欲しいんです!」
シャス「なるほど、それは丁度いいかもしれないね」
リオン「?何が丁度いいのですか?」
シャス「実はね、今度女王騎士選抜試験を行おうと思ってたんだ」
リオン「それでは…」
シャス「その選抜試験に参加してくれるよう、この番組で呼びかけてみようか」
リオン「は、はい!」
シャス「近日ソルファレナで女王騎士選抜試験を行います」
リオン「我こそはラズ王子を守ってみせる!という猛者は是非!奮ってご参加ください!!」
シャス「…えっと、ラズの護衛はともかく、ファレナを愛する方の参加を待ってます」




[20―お兄ちゃんと一緒編@ルセリナ―]


シャス「こんばんは、『お兄ちゃんと一緒』第4回目のゲストは新女王特別補佐官のルセリナです」
ルセリナ「こ、こんばんは…」
シャス「大丈夫?緊張してるのかい?」
ルセリナ「いえ…私などがこの番組に出演してよいのかと…」
シャス「もちろん構わないよ!ルセリナと一緒に出演できてとっても嬉しいよ」
ルセリナ「か、閣下…///」
シャス「さて、それじゃ早速悩みを聞かせてくれるかな?」
ルセリナ「私の悩み、ですか…」
シャス「何か困ってることとかない?」
ルセリナ「いえ…特には」
シャス「じゃあ僕にして欲しいことはないかな?何でもいいよ」
ルセリナ「閣下に何かして頂くなど…!畏れ多いです」
シャス「そんなこと言わないで?僕はルセリナのためなら何だってするよ?」
ルセリナ「閣下…///」
ミアキス「は〜い、そこまでですよぉ」
ルセリナ「ミ、ミアキス様…!」
カイル「ホントじれったいなぁ、もう」
シャス「カイルまで…二人とも今番組中だよ?」
カイル「大丈夫ですよ、今CM入れてますから」
ミアキス「そんなことより番組中にルセリナちゃん口説くの止めてくださいよぉ王子ぃ」
シャス「口説くって…」
カイル「聞いてるこっちが恥ずかしいですよ」
シャス「…いや、何もやってない…と思うんだけど」
ミアキス「『僕はルセリナのためなら何だってするよ?』なーんて甘い言葉囁いてるじゃないですかぁ」
カイル「仕方ないですよミアキス殿、王子は天然タラシなんですから」
シャス「天然タラシって…そんなことないよ、普通だよ」
カイル「いーや、王子のその言葉だけで何人の女の子が落ちることか…」
ミアキス「と・に・か・く、次のCM明けたらちゃちゃっと番組に入ってくださいねぇ〜?」
カイル「そうですよ、イチャイチャするのもいいですけどテレビだってこと忘れないでくださいよ〜」
シャス「…イチャイチャなんてしてないってば…ねぇルセリナ?」
ルセリナ「…///」




[21―お兄ちゃんと一緒編@ゼラセ―]


シャス「こんばんは、皆さんに愛されて『お兄ちゃんと一緒』も第5回目です!」
ゼラセ「…」
シャス「今回のゲストはソルファレナ特別紋章官のゼラセさんです、よろしくお願いしますね」
ゼラセ「…」
シャス「それではゼラセさん、何か悩み事とかありませんか?」
ゼラセ「…これは何の番組です」
シャス「ゲストの皆さんの悩みを僕と一緒に解決しようっていう番組ですよ」
ゼラセ「…ならば私を出演させるのをやめなさい」
シャス「…それが貴女の悩みですか?すみません、迷惑だった様ですね…」
ゼラセ「…別に…」
ジーン「あらあなた、丁度悩みがあるって言ってたじゃない…」
シャス「ジーンさん!」
ゼラセ「…どこから湧いてきたのです」
ジーン「ふふふ…あなたが困ってるような気がしてね…」
シャス「ゼラセさんの悩みって一体何ですか?」
ジーン「ふふふ……何だと思う…?」
ゼラセ「…何を言う気ですか、あなたは」
シャス「えーっとですねぇ…ファレナは暑いから黒い服以外を着てみたい…とか」
ゼラセ「…何故そんな意見が出てくるのか知りませんがそんなわけないでしょう」
ジーン「あらいいかもね…私の服を貸してあげましょうか?ふふふ……」
ゼラセ「…遠慮しておきます」
シャス「それじゃあ夜眠れないとか?」
ジーン「ふふふ…いい線いってるわね…」
ゼラセ「…私には眠りなど必要ありません」
シャス「うーん何でしょうね?ジーンさん、教えてくださいよ」
ジーン「あらもう降参…?意外と気が短いのね…ふふふ……」
シャス「それで、何がゼラセさんの悩みなんですか?」
ジーン「ふふふ…それはね…」
ゼラセ「止しなさい、何を言うつもりなのか知りませんが私には悩みなどありません」
シャス「あ、ゼラセさん!まだ番組終わってない…行っちゃいましたね」
ジーン「ふふふ…照れ屋さんね…」
シャス「じゃあゼラセさんの代わりにジーンさんの悩みを教えてくれますか?」
ジーン「あら…私の悩みを聞いてくれるの…?」
シャス「はい、是非お願いします」
ジーン「…そうね…意地っ張りなあの子をもう少し素直にして欲しいわ…」
シャス「あの子ってゼラセさんですか…また難問ですね…」




[22―お兄ちゃんと一緒編@ジョセフィーヌ―]


シャス「こんばんは、『お兄様と一緒』第6回目のゲストはジョセフィーヌさんです!」
ジョセフィーヌ「ちょっと、今番組名違ってましたわよ」
シャス「えーっと実は、もう一人ゲストの方がいるんです…アーメス親善大使兼西海神将のシュラさんです」
シュラ「こんばんは、騎士長閣下殿」
ジョセフィーヌ「な…!聞いてませんわよっ!どういうことなんですのシャス!?」
シャス「ジョセフィーヌさんをゲストに呼ぶのならシュラさんも呼ばなくちゃいけないらしくて…」
ジョセフィーヌ「誰が決めたんですのよ、そんな話!?」
シュラ「私だよ、ユマ」
ジョセフィーヌ「ジョセッフィーヌ!!ユマなんて名前で呼ばないでくださいます!?」
シュラ「ああそうだったね、そんなことより騎士長閣下殿を呼び捨てにするのは良くないね」
ジョセフィーヌ「いいんですのよ!シャスがそれでいいって言ってるんですもの!そうですわね!?」
シャス「ええ、そうなんですよ」
シュラ「例えそうであっても、今は公的なテレビに出演してるんだ、ヴァルヤ家の一員として恥ずかしくない行動をしてほしいものだね」
ジョセフィーヌ「ワタクシはもうヴァルヤの人間ではありません!」
シュラ「お前がどう思っていようと、血の繋がりは消せないものだよ」
シャス「スミマセン、兄妹喧嘩は別のところでしてくださいね」
シュラ「別に喧嘩などしているつもりはないのだけれどね」
ジョセフィーヌ「それよりどうしてお兄様が来るってワタクシに黙ってたんですの!?」
シャス「言えば来てくれないかと思って…」
ジョセフィーヌ「当たり前ですわっ!」
シュラ「この番組は兄と一緒に何かする、というのが趣旨なんだろう?私が一緒に出なければお前も出られないんだよ」
シャス「いや、それ趣旨違いますから…」
ジョセフィーヌ「勝手に番組名まで変更させて!一体どういうつもりなんですの!?」
シュラ「今夜の主役は私とお前だろう?『お兄ちゃん』では締まらないと思ってね」
シャス「もうそれはいいですから…とりあえずお二人の悩みを聞かせてもらえます?」
シュラ「言ってごらん、ユマ?この兄が解決してあげよう」
シャス「…僕が一緒に解決するって言う番組なんですけど…」
ジョセフィーヌ「お兄様に言う悩みなんてありませんわよっ!」
シュラ「意地っ張りだねぇ…まったく、昔から変わらないね、お前は」
シャス「ジョセフィーヌさんは昔からこんな感じだったんですか?」
シュラ「格好は違うけれどね、性格はあまり変わってないよ…まぁ昔の方がもう少し可愛げはあったかな」
ジョセフィーヌ「失礼ですわね!誰のせいだと思ってるんですの!?」
シュラ「昔は私の後ろにばかり隠れていたのは誰だったかな?」
シャス「わーかわいいですね、もう少し聞かせてくださいよ」
シュラ「いいとも、しかしあれだね、ユマの話をするのならアルバムを持って来ればよかったかな」
ジョセフィーヌ「な…!」
シャス「あ、じゃあ僕も今度リムの写真持ってきますから、シュラさんもそのアルバム見せてくださいね」
シュラ「そうだね、それじゃあ次の回にでも」
ジョセフィーヌ「番組の主旨変わってますわよ!!」




[23―お兄ちゃんと一緒編@ローレライ―]


シャス「こんばんは、『お兄ちゃんと一緒』第7回目の今夜は驚きのゲストの登場です」
ローレライ「驚き?」
シャス「額の宝石煌かせ、来たぞ僕らのシンダルハンター!ローレライです!」
ローレライ「何だ、その紹介は…」
シャス「誰だろうね、これ考えたの…まぁいいや、久し振りだねローレライ」
ローレライ「ああ、そうだな」
シャス「実は、第2回の放送を見てローレライ自身がこのファレナに駆けつけてくれたんです!」
ローレライ「まぁテレビを見たのは偶然だがな」
シャス「たくさんの情報ありがとうございました!プレゼントは予定通り、抽選で一名様のところに持って行きますから楽しみにしててくださいねー」
ローレライ「この番組は願いを聞いてくれるんだろう?」
シャス「願いというか、お悩み解決なんだけどね」
ローレライ「実は、捜しているものがあるんだ」
シャス「シンダルでしょ?でもそれは僕に聞かれても…」
ローレライ「シンダルは自分で探すから別に構わん、情報を掴んだときに提供してくれさえすればな」
シャス「それはもちろん構わないけど…一体何を捜してるの?」
ローレライ「幻の食材だ」
シャス「幻の食材…?それはどんなものなの?」
ローレライ「お前も食べたことあるだろう?戦時中に遠征先でラズが作っていたものだ」
シャス「ラズが…?」
ローレライ「見た目はただのスープなんだがな、ともかく美味い」
シャス「あ、ラズのスープね…あれは確かに美味しかったなぁ…あんまり作ってくれたことないけど」
ローレライ「最近どうにもあれを食いたくてな…何が入っていたのか知らないか?」
シャス「う〜ん…作ってるところは見たことないなぁ」
ローレライ「そうか…誰か知ってるやつはいないのか?」
カイル「俺知ってますよ〜?」
シャス「カイル!何が入ってたの?」
カイル「別にどうってことないですよ、ふつーにその辺の野菜と肉が入ってて、味付けも特には…」
ローレライ「だが作ろうとしても同じ味にならんのだ…隠し味があるんじゃないのか?」
カイル「隠し味というより…ローレライちゃんに対する愛じゃないですかねー?」
シャス「あ〜なるほど…それはたっぷり入ってるだろうね〜」
ローレライ「…愛で美味い料理は作れないだろう」
シャス「じゃあ今度ラズに聞いとくよ、今はローレライを捜して旅に出てるから」
カイル「っていうかしばらくいればいいじゃないですか〜ラズ王子もこの放送見て飛んで帰ってきますよ」
ローレライ「そういうわけにはいかん、私には休んでいる暇などないからな」
シャス「もう行っちゃうの?」
ローレライ「ああ、また何かわかったら連絡してくれ」
シャス「わかったよ、気をつけてね」
ローレライ「ああ、それじゃまたな」

カイル「あーあ、ローレライちゃん行っちゃった…これ、ラズ王子が帰ってきたらとんでもないことになりますよねー」
シャス「…まぁ、運命の相手ならまた会えるよ」
カイル「ラズ王子相手に通用しますかねー」




[24―お兄ちゃんと一緒編@サイアリーズ―]


シャス「こんばんは、『お兄ちゃんと一緒』第8回目のゲストは前王妹で僕やリムの叔母上、サイアリーズ様です!」
サイアリーズ「どうもー!」
シャス「叔母上、わざわざ出演して頂いてありがとうございます」
サイアリーズ「なーに、あんたたちが面白そうなことやってるって聞いてね」
シャス「叔母上相手にお兄ちゃんなんて恐縮なんですけど、何か悩みとかありますか?」
サイアリーズ「悩みねぇ…シャスが解決してくれるのかい?」
シャス「はい、叔母上のために頑張りますよ!」
サイアリーズ「頼もしいねぇ」
シャス「それで叔母上、何かありますか?」
サイアリーズ「そうだねぇ…そういや最近酒の相手がいなくてね」
シャス「ルクレティアさんはどうしたんです?」
サイアリーズ「あんたも知ってるだろう?アタシは別にあの女と飲みたいわけじゃない、ただ他に相手がいないから飲んでやってるだけさ」
シャス「でもルクレティアさん楽しみにしてましたよ、叔母上との飲み比べ」
サイアリーズ「あれやると次の日キツイんだよねー…もう年かねぇ」
シャス「何言ってるんですか、叔母上はまだまだ若いしお綺麗ですよ」
サイアリーズ「あはは、そりゃありがとう」
シャス「ホントの事ですから」
サイアリーズ「あんたも酒の相手してくれたらいいんだけどね」
シャス「そうですね、もう少しして成人したら是非お願いしますね」
サイアリーズ「固いねぇ…アタシがあんたくらいのときは隠れて飲んでたけどねぇ」
シャス「そうなんですか?」
サイアリーズ「ああ、カイルとかと一緒にさ」
シャス「まだカイルも見習いのころでしょう?そんなことして大丈夫だったんですか?」
サイアリーズ「義兄上に見つかればいいんだけどさ、姉上に見つかるとやばかったねー」
シャス「怒られたんですか?」
サイアリーズ「そりゃね、姉上はその辺きっちりしてるからさ…でも楽しかったなー」
シャス「今は堂々と飲めるんだからいいじゃないですか」
サイアリーズ「まぁそうなんだけどさ…隠れて飲むってのがまたいいんだよ」
シャス「はぁ、そんなものですか」
サイアリーズ「そうさ…あーあ、何か楽しく飲める相手はいないのかねぇ」
シャス「ゲオルグとかいいんじゃないですか?それにカイルだって」
サイアリーズ「ゲオルグはダメだよ!あの男甘党だろ?酒飲むのにつまみがチーズケーキとかありえないから!」
シャス「じゃあカイルはどうなんです?」
サイアリーズ「カイルと飲もうとするとさ、ゲオルグもついて来るんだよ」
シャス「あーまぁライバルですもんね、あの二人」
サイアリーズ「なんでもいいけどさ、アタシゃ楽しく飲みたいだけなんだよ、ホント…」
シャス「うーん…とりあえず、ゲオルグに酒の席くらいチーズケーキは止めるように頼んどきますね」
サイアリーズ「ああ、そうしておくれ」




[25―お兄ちゃんと一緒編@ルクレティア―]


シャス「こんばんは、『お兄ちゃんと一緒』最終回のゲストはファレナ女王国永世名誉軍師、ルクレティアさんです!」
ルクレティア「あらら、照れますねその紹介」
シャス「ルクレティアさんの功績を考えれば当然の紹介ですよ」
ルクレティア「私の功績ねぇ…ま、閣下がそう思ってるのなら別にいいですけど」
シャス「ルクレティアさんは悩みってありますか?」
ルクレティア「そうですねー私ほどの人間になるとなんでも自分で出来ちゃうんですよねぇ」
シャス「ははは、確かにそうですねー」
ルクレティア「敢えて言うなら悩みのないのが悩みでしょうね…ふぅ」
シャス「…ルクレティアさんって弱点がないトコ以外シュラさんとそっくりですよねー」
ルクレティア「あら、どうしてそこで西海神将さんの名前が出てくるんです?」
シャス「いやー、前からお二人って似てるなぁと思ってたんですよ」
ルクレティア「うふふ、誰がそんなことを?」
シャス「皆言ってますよ、頭が切れるとことか、人望が不思議と厚いとことか…あ、いえその…」
ルクレティア「不思議と、だなんて心外ですねぇ」
シャス「えっとですね、不思議っていうのは…」
ルクレティア「別に構いませんよ、閣下の失言なんて珍しいから許してあげますね」
シャス「はぁ…スミマセン」
ルクレティア「それで、シュラさんには弱点があるのに私にはないと?」
シャス「はい、シュラさんって妹のジョセフィーヌさんにはすごく弱いじゃないですか…まぁ見た目にはそんなことありませんけど」
ルクレティア「そうですねぇ本人も気付いてないでしょうね、あれは」
シャス「でもルクレティアさんにはそんな弱点はありませんよね?」
ルクレティア「うふふ…どうでしょうねぇ、軍師にとって弱点は見せてはいけないものですからねぇ」
シャス「では隠している、と?」
ルクレティア「それも秘密ですv」
シャス「まぁ女性は謎のあるほうが魅力的ですからね」
ルクレティア「あら、軟派してるんですか閣下?私結構年上なんですけど」
シャス「いえ、年齢なんて関係ありませんよ…って何言わせるんですか」
ルクレティア「これはルセリナさんも大変ですねぇ…」
シャス「…結局ルクレティアさんの悩みとは別の話で終わっちゃいますね、このシリーズ」
ルクレティア「私がいい女だって再確認できて良かったじゃないですか、これで視聴者も満足ですよ」




(byびじょ丸)2007/12/23