WEB拍手ログ第二弾、風呂上り編です。
温泉編の続きになってます。
全4編。


[05―風呂上り編@王ルセ―]


シャス「あ、ルセリナ」
ルセリナ「で、殿下…」
シャス「温泉はどうだった?」
ルセリナ「は、はい…丁度良い湯加減でした」
シャス「そういえば、ここの温泉は美肌効果もあるらしいよ」
ルセリナ「そうなんですか…」
シャス「まぁ、そんな効果なくてもルセリナは十分綺麗だけどね」
ルセリナ「で、殿下…!///」
シャス「そうだ、むこうでお茶でも飲まない?温泉饅頭とかもあるんだよ」
ルセリナ「あの、ローレライさんやビッキーさんが卓球をなさると仰っていましたが殿下は…」
シャス「ルセリナは卓球したい?」
ルセリナ「いえ、私は運動は苦手ですので…」
シャス「じゃあ僕とお茶を飲もうよ?」
ルセリナ「ですがみなさん殿下をお待ちなのでは…」
シャス「僕はルセリナと一緒にいたいな」
ルセリナ「殿下…///」
シャス「じゃあ決まりね、行こう!」
ルセリナ「はい…!」

カイル「わ〜いつになく攻めてましたね、王子」
ミアキス「流石ですね、シャス王子…ラズ王子の無鉄砲な攻め方に比べて大人な誘い方ですぅ〜」




[06―風呂上り編@王ロレ?―]


ラズ「ローレライ、卓球しよう!」
ローレライ「いやだ」
ラズ「そんな、どうして!!」
ローレライ「お前さっき何をしたか忘れたのか?風呂を覗くようなやつとは口も利きたくない」
ラズ「そんなぁ…」
ビッキー「そうだよ、ラズ君サイテーだよ!」
リオン「すみません王子、弁解できません」
ラズ「僕はローレライ以外興味ないんだってば!」
ローレライ「だからそんなことで威張るな!」
ラズ「わかったよ、卓球で勝負して僕が勝ったら覗きの件はなかったってことで!」
ローレライ「…なぜそうなる」
ビッキー「ラズ君が負けたらローレライさんが満足するまでご飯をおごってくれるの?」
リオン「え、そんな無謀な勝負するんですか、王子!」
ラズ「いいよ、僕は絶対負けないから!」
ローレライ「私抜きで話を進めるな!」
ビッキー「ローレライさん、よだれよだれ!」
リオン「結局それにつられちゃうんですね…」

数刻後―

リオン「…緊迫した試合ですね〜」
ビッキー「これじゃ決着がつかないよ〜」
ローレライ「いい加減諦めたらどうだ!」
ラズ「ローレライが許してくれるまで絶対に諦めない!」
ローレライ「しつこい奴め…だがこれで終わりだ!」

スカッ

リオン「あ…」
ビッキー「ローレライさん…」
ラズ「ロ、ローレライ…?」
ローレライ「腹、減った…」

バタッ

リオン「一応ラズ王子の勝ち、ってことですね…」
ビッキー「お腹がすいて倒れるなんてローレライさんらしいね」
ラズ「ローレライ、僕を許してくれるためにわざと…素直じゃないローレライも大好きだー!」
ローレライ「せめて風呂上りの牛乳を飲んでから試合すればよかった…」




[07―風呂上り編@ゲオサイ←カイル― ]


サイアリーズ「あ〜さっきは気分悪かったね」
ルクレティア「ツヴァイクのことですか?あれはああいう人ですから、気にしちゃダメですよ」
サイアリーズ「あんたも大概おかしなやつだね」
ルクレティア「そうですか?肝が据わってると言って頂きたいのですけれど」
カイル「サイアリーズ様、覗かれたってホントですか〜?」
サイアリーズ「あんた、どっからそんな話聞いてきたんだい?」
カイル「皆知ってますよ〜それより大丈夫だったんですか?」
ルクレティア「見られる前にサイアリーズ様が石鹸を投げつけて気絶させちゃいましたから、ねぇサイアリーズ様」
サイアリーズ「…咄嗟に手が出ちまったんだよ」
カイル「あ〜良かった…でも、堂々と女湯に入るなんてふてぶてしいですね〜ツヴァイク殿も」
ゲオルグ「そういうお前も覗きに行ったらしいな」
サイアリーズ「え、そうなのかいカイル?」
カイル「わ、ゲオルグ殿どっから現れたんですか〜しかも人聞き悪いこと言わないでくださいよ〜」
ゲオルグ「向こうでリオンたちが騒いでたぞ」
サイアリーズ「…あんた16かそこらの女の子覗いてどうしようってんだい?サイテーだね」
カイル「え〜!そんな、サイアリーズ様、誤解ですよ〜!」
サイアリーズ「しばらく顔も見たくないね」
カイル「ガーン…」
ルクレティア「うふふ、一番言われたくなかった言葉ですね」
ゲオルグ「仕方あるまい、自業自得だ」
ルクレティア「そう仕向けたのは誰ですかねぇ?」
ゲオルグ「さあて、誰だろうな」




[08―風呂上り編@ヴァルヤ兄妹― ]


ジョセフィーヌ「…お兄様、ひとりでお風呂に入りましたの?」
シュラ「うん?ああ、そうだよ」
ジョセフィーヌ「…」
シュラ「なんだい?」
ジョセフィーヌ「…なんでもありませんわ」
シュラ「気になるな、言ってごらん?」
ジョセフィーヌ「なんでもありませんの!!」
シュラ「…?何を怒ってるのか知らないけれど、カリカリしては美容に良くないのではないかな?牛乳でも飲んでカルシウムをとりなさい」
ジョセフィーヌ「お兄様に美容のことでとやかく言われる筋合いはありませんわっ!」
シュラ「兄に向かってそんな口の利き方をするように育てた覚えはないけれどね」
ジョセフィーヌ「お兄様に育てられたわけではありませんもの!」
シャス「どうしたの、ジョセフィーヌさん?大声出して…」
ジョセフィーヌ「シャス…!」
シュラ「やぁ、これはシャス王子殿下、恥ずかしいところを見られてしまったね」
ジョセフィーヌ「…シャスも気を付けないとお兄様のようになってしまいますわよ!」
シャス「?あ、ジョセフィーヌさん、待って…って行っちゃった…」
シュラ「不肖の妹が失礼したね」
シャス「いえそんなことは…でも、最後の言葉はどういう意味だったんでしょう?」
シュラ「…君は妹君と一緒にお風呂に入ったりするのかい?」
シャス「リムとですか…?う〜ん、今までそういう機会がありませんでしたからね…太陽宮では女官たちがいますから」
シュラ「そうか…それでは君にはわからないかもしれないね」
シャス「はあ…?」
シュラ「年をとっていくというのはいろいろな辛さがあるものなんだよ」
シャス「…淋しそうですね、シュラさん」




(byびじょ丸)2007/02/10